20代中盤にしてすでに3回も転職しており、しかも前職は半年で辞めていた私。
それでも4社目は希望条件・希望職種に転職できました!
結論、転職回数の多さは転職において大きく不利になることはないと言えます。
今回は「転職回数多めの20代女性」に向けて、私の転職経験や、転職時に調査したことをまるっと大公開!
転職回数が多くても許されるのはめっちゃ優秀な人だけでしょ?
「転職」ができたとしても、条件や職種は選べないんじゃない?
そんなあなたの転職の不安を解消していきます。
転職が多い人の転職活動、どうなる?
そもそも20代女性の平均転職回数は?
転職エージェントさんに質問してみたところ、20代女性の転職回数は1回~2回が多く、3回以上は数%になってくるとのことでした。
転職時代と言われる現代でも、まだまだ「3年は頑張った方が良い」という考えが根強いため、3年以上働いて初めて転職するという方も多いようです。
正社員にはなれない?
結論から言うと、転職回数が多いと正社員になれない、ということは一切ないと思います。
私は派遣社員の期間が3年あって、転職も3回目でしたが、現在正社員として採用されています。
他にも最終面接に呼んでいただいた会社が4社ほどありましたが、どこも正社員前提でした。
たしかに中途採用の求人票は「雇用形態:契約社員」と書かれたものが多いですが、「あくまで試用期間として定めているだけであって実質正社員雇用」というところも多いです。
キャリアチェンジで未経験職種に応募する場合は特に、正社員に絞らず「契約社員」スタートの求人も探してみることをおすすめします。
もちろん会社によっては有期契約社員の場合もあるので、求人票をよく確認しましょう。
転職回数が多いことで与える印象
「転職回数が多い」と一言で言っても、相手によって与える印象が違います。
飽き性で一貫性がない
特にキャリアに一貫性がない場合、「採用してもまた弊社の仕事もすぐに飽きてしまうのではないか」という印象を与えてしまいます。
私は「アパレル→自動車エンジニア→webライター」という業種も業界もバラバラなキャリアでした。
1人当たりの採用コストは約100万円と言われています(2020就職白書より)。
採用してもまた飽きてしまうのではないか…と思われると、やはり転職は不利になります。
「飽きたのではなく、あくまでその時に最善のキャリア選択をした」
と言えるよう、しっかり面接対策をしましょう。
繊細・わがまま
今の時代は何かにつけて「ハラスメント」と言えてしまう時代。
だからこそ、転職回数が多いと「少し厳しく指導しただけで『パワハラを受けた』と言って辞めているのではないか」「何もかも他社と比べて、ないものねだりで転職を繰り返しているのではないか」と思われる可能性があります。
もしあなたが本当にハラスメントを受けてしまって転職回数が多くなってしまった場合でも、お気の毒ですが、面接の場では言わない方が良いでしょう。
先述の通り、1人あたりの採用コストは高額。
面接官はできるだけ採用に失敗したくないという気持ちで求職者を見ている可能性が高いため、「本人はハラスメントだと言ってるけど、実際は本人が繊細なだけでは?」と思われてしまうこともあります。
経験豊富で優秀
実は転職回数が多いことは必ずしも悪いことではなく、「行動力がある」「向上心がある」「周囲に流されず自己決定力がある」「経験豊富」というように、”優秀”だという見方をしてくれる方も多いのです。
私も、面接で「いろんな業界を経験しているんですね!」「経験豊富で視野が広そう」「その時その時必要な選択を自分で決められる印象を受けました」などと言われ、肯定的な反応が多かったのが驚きでした。
たしかに世の中には「会社に不満があるけど行動する勇気がない」だけで転職回数が0の人も多くいるため、「行動力があるからこそ転職ができる」というのも理にかなっています。
また、私が受けていたwebマーケ業界は特に、様々な業界の経験があることをプラスに捉えてくれる企業も多かったです。
転職回数が多い人も悲観的にならず、「行動力の結果だ!」「経験豊富なんだ!」という前向きな印象を伝えられるとベストですね!
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転職回数が多い人の面接対策は?
転職理由の伝え方
転職理由は、基本的に「1社目を辞めた理由→2社目を選んだ理由→2社目をやめた理由→3社目を選んだ理由…」という順序で聞かれます。
転職回数が多い人が気を付けるべき転職理由の伝え方は、主に2つ。
・「辞めた理由→次の会社を選んだ理由」に説得力を持たせる
・全体で矛盾しないようにする
「辞めた理由→次の会社を選んだ理由」に説得力を持たせる
1社目を辞めた理由があったからこそ2社目を選んだ、2社目を辞めた理由があったからこそ3社目を選んだ…というように、前の会社を辞めた理由が次の会社を選んだ理由につながるような説明をすると、説得力が増して「辞め癖があるわけじゃないんだな」という印象を与えられます。
たとえば私は1社目のアパレルを「接客が苦手、数値を扱うのが得意だと気づいた」という理由で辞めました。
しかし、次の会社を選んだ理由が「多くの人と関わることができるから」だと、なんか嚙み合っていない印象を受けませんか?
なので、私の場合は「1社目は接客が苦手、数値を扱うのが得意だと気づいて辞め、苦手をなくして得意を活かせるエンジニアを選びました」と伝えていました。
全体で矛盾しないようにする
1社目→2社目、2社目→3社目の「辞めた理由、選んだ理由」がつながっていたとしても、気は抜けません。
「全体で見たときに矛盾していないか?」という観点でもチェックするようにしましょう。
たとえば「接客が苦手」という理由で1社目を辞めて自動車エンジニアになった私が、3社目で「直接お客様の顔が見たい」と言ってカーディーラーになっていたら、反省を何も活かせていない印象を与えますよね。
もちろんそういうキャリアは否定しません。
しかし、矛盾している点は面接官も疑問に思って質問してくるはずなので、「振り返ったときに、苦手なのは接客ではなく、声掛けノルマがあったことだと気づいた。なのでノルマのない〇〇社のカーディーラーなら大丈夫だと考えたし、実際楽しく働けていた。」など、納得できる説明を用意しておきましょう。
志望理由の伝え方
志望理由では、御社が良い理由はもちろん、
「辞めたいと思って辞めたわけではなく、あくまで〇〇という経験があったからこそキャリアチェンジを決めた」
「短期間でキャリアチェンジすることになり、研究不足だったと反省している」
「今までの仕事を通じて自分は〇〇が合うと感じ、御社の選考を受けている」
ということを伝えられると良いでしょう。
例)
アパレル時代は接客が苦手で、売上管理のような数値を扱う仕事のほうが得意だと思い、エンジニアに転職した。自己分析ができていないのは反省している。
エンジニアの仕事は向いていると感じたが、自分でwebサイトを運営しているうちに、「情報を届ける」力をもっとつけたいと思った。
今までの仕事を通して、やはり数値とじっくり向き合うことが向いていると思い、webライターを志望した。
数回の転職は無駄ではなく、むしろ前向きに捉えていることが伝われば、それだけであなたの人間としての魅力が伝わります。
もちろんそれだけでなく、「反省点を踏まえてうちの会社を選んでくれたんだな」という印象も与えられますよ。
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転職回数が多くても気にしない業界は?
私が転職で志望していたwebマーケ業界(事業会社のマーケティング部を含む)は、特に転職回数の多さに疑問を抱く人が少なかったと感じています。
事務系も受けていたのですが、事務職の書類通過率が2%ほどだったのに対し、webマーケ業界は40%ほど通過していました。
また、いま私が所属しているようなシステム開発会社やIT企業も、そもそも中途社員やスキルアップのための出入りが多い業界であるため、転職回数が多い理由は聞かれませんでした。
マーケにしろエンジニアにしろ、特定のスキルが必要な会社は「スキル」が重視されるため、転職回数が多いことは不利になりづらいのだと思います。
さらに人気の事務職も、客先常駐型の事務職は、正社員で福利厚生も手厚く、大規模な募集をかけているところが多いです。
IT事務なんかは、客先も中途社員が多い可能性が高く、専門用語の扱いに抵抗がなければおすすめです。
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おまけ:20回転職した末に起業した還暦女性の話
私が通っている地域密着型のエステサロンのオーナーさんは60歳なのですが、明るく元気で美しい、私の憧れの女性です。
彼女は実は転職回数20回という、私と非にならない転職ハンデを持っています。
しかも、転職はもちろん、女性のキャリアアップなんて考えられない昭和~平成に転職を繰り返していたというのだから驚きです。
そんな時代でもなぜ彼女は転職先を見つけ、エステを開業できるほどのキャリアを積むことができたかと言うと、私は「前向きさ」と「積極性」「行動力」があったからだと思います。
彼女は私を含めた若いお客さんから、積極的に流行や最新のテクノロジーの情報収集をし、すぐ事業に活かしています。
また、肌が汚くて卑屈になっていた私にも、「肌は必ず綺麗になれます!肌が綺麗になれば必ず人生は幸せになります!」と何度も何度も前向きな言葉をかけてくれました。
何事も前向きに捉え、明るい未来を描く彼女だからこそ、女性の転職が今よりずっと難しかった時代に何度も転職を成功させてきたのだと思います。
「転職回数が多くて不利かも…」と私も思っていましたが、案外不利ではないと感じました。
女性のキャリア形成を引っ張ってきてくれた彼女のような女性たちに感謝し、転職しやすいこの時代を楽しんだ人こそ、転職の成功を掴めるんじゃないかなーと私は思います。
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