「女性はキャリアアップを望んでいない」
「女性には出世欲がない」
とやや呆れ気味に言われる機会がありますが、果たして本当に、自分のわがままでキャリアアップを望んでいない女性が多いのでしょうか?そもそもそれって悪いことなのでしょうか?
モヤモヤしたので整理してみました。
女性がキャリアアップを望まない理由
株式会社識学「管理職に関する調査」によると、管理職に「なりたいとは思わない」女性は70.2%にものぼるという結果に。

女性がキャリアアップを望まない理由や背景を挙げてみました。
仕事に重きを置いていない

まず、そもそも仕事に重きを置いていない女性も多いです。
「普通に生活できて、趣味やお出かけにかけるお金があればいい。」
「成長とか挑戦とかに興味がない」
一般職やエリア職は女性が多く、仕事を自分の人生の中心に置いていない女性が多いというのは、キャリアアップを望まない女性が多い理由の一つでしょう。
仕事に重きを置くロールモデルが身近にいない

今の社会人の親世代は「結婚したら女性は家庭に入る」のが当たり前だった世代。
ゆえに、「女性が仕事に精を出す」というイメージがそもそもないという方も多いのではないでしょうか。

私の母も専業主婦でした!
いつも家に帰れば母がいる。
そういう家庭で育った女性は、仕事はそこそこに「家で子どもを待つ」ことを優先するのが女性の役割だと、無意識に思っている可能性もあります。
男社会で評価されるのが難しすぎる

逆に、もともとキャリアアップを望んでいたのに諦めた女性もいるでしょう。
よく聞くのが、男社会で女性が正当に評価されないという話。
セクハラで労働意欲を削がれたり、男性の多い職場で「異質」な存在として扱われたり、性別を理由に売上につながる仕事を与えてもらえなかったり。
転職でも、女性ばかりが「結婚したら辞めるのでは?」「すぐ産休に入るのでは?」「子どもがいる人だからすぐ休むのでは?」というイメージを勝手にもたれてしまいがちです。
そういった理不尽が多い日本において、女性の出世欲が削がれるのも頷けてしまいます。
仕事以外の女性の負担が大きすぎる

また、たとえいい会社に恵まれたとしても、仕事以外の要因でキャリアアップを阻むものもあります。
その多くが、「家庭のジェンダーロール」。
夫の価値観が前時代からアップデートされていないと、専業主婦を望まれたり、共働きなのに家事・育児を望まれてしまいます。
また、今だに「介護は嫁の仕事」だと思っているお年寄りも多いようです。
そもそも出産は女性しかできないので、「子を持つ」となったら自ずと女性のキャリアが犠牲になります。
女性は仕事以外の要因でも、キャリアアップを望みにくい立場にあるのです。
「キャリアアップを望まない」はわがまま・怠惰なのか
じゃあそもそも「キャリアアップを望まない」ことはわがままなのでしょうか?
「女性ならでは」の負担が多いのにキャリアアップとか無理

生理、生理痛、PMS、結婚による苗字の変更、セクハラ被害、性被害、性被害への自衛、妊娠、つわり、出産、授乳、育児…
女性ならではの負担がこんなにも多いのに、女性が男性と並んでキャリアアップをできるというのがそもそも難しい話なのではないでしょうか。
もちろん全女性が全男性に劣っているわけではないですが、同じ能力の男女を比較したら、女性の方が不利になる可能性は高いです。
そういった理不尽を経験し、これからも経験するであろう女性に「キャリアアップを望め」というのは酷な話だと思います…。
女性は男性ほど出世に価値がない

じゃあそもそもなぜ男性はキャリアアップを望むのか?と考えると、出世するメリットが大きいからなのではないでしょうか?
女性は本能的に良い遺伝子の男性を求めるため、(現代社会では)出世している男性がモテます。
さらに、子育てにおいて男性の役割はお金を稼いでくることがメインです。
対して、女性は出世が異性からの評価に繋がりにくいうえに、子育てにおける女性の役割は産むこと&授乳することです。
もちろん昨今は共働きなので女性も稼いでくる必要があるし、男性も子育てをしないと家庭が回りません。
が、生物的に考えると、女性は男性より「出世」「仕事」の魅力が繁殖に必要ない=キャリアアップを望む理由が男性より少ないのです。
そもそもキャリアアップを望む男性も多くないのでは?

NHKの調査によると、正社員の男性も「管理職になりたい」という回答が3割程度にとどまるなど、別にキャリアアップを望んではいないのです。

…じゃあ女性のキャリアアップばかり槍玉にあげなくてもいいのに…(某ロボ風)
ではなぜ「女性が」という話になるかといえば、「女性の管理職比率を上げよう」的な話題がたびたび挙がるからでしょうね。
「女性の社会進出」「男女の雇用機会均等」って、「女性が差別されずに社会で働ける」ことであって、別に女性全員がバリバリ働こう!女性を優先して出世させよう!というわけではないんですよ…
男女ともに、管理職は割に合わない
管理職の方からよく聞くのは
「部下と上司の板挟みで自分の仕事が進まない」
「無料で残業させ放題の職種」
という嘆き。
今の時代、なんでも効率化!コストカット!無駄削除!2位じゃだめなんですか!で、お給料以上の報酬がありません。バブル時代は、「内定決定で車プレゼント」「表彰で100万円」「社員旅行にハワイ」なんてあったらしいですが。
ですが、今や管理職で頑張ったところで、コンプラも厳しいから「経費使いこんでキャバクラ」すらできないわけです。そのうえお給料だって額面は変わらないのに税率や社会保険料は上がるばかりで手取りは下がる一方。おまけに退職金も減っているし、各種補助金や控除もどんどん厳しくなり。共働き時代だから「帰ったら妻の手料理♪」というわけにもいかない。
でも残業させ放題は据え置き。
…と、管理職ボーナスがないこのご時世、管理職なんて誰がやりたいかって話です。
全員の夢が「管理職」だと思うのがおかしな話
逆に聞きたいんですけど、「女は出世欲がない!」「今の若者は管理職になりたがらない!」と憤る皆さんの夢はなんでしたか?
もちろん管理職ですよね?
…そんなわけあるかよ。
トヨタの人はみんな管理職になりたくて入社したのでしょうか?おそらく車を作りたくて入った人が多いでしょう。
デザイナーさんも管理職になりたいからではなく、デザインをやりたいから。
プログラマーさんも管理職になりたいからではなく、プログラミングをやりたいから。
みんな管理職になりたくて社会人やってるわけじゃない、そもそも働きたくて働いてる人なんてそう多くはないのに、「なぜキャリアアップしたがらないんだ?」とは傲慢な疑問だなと思います。
とはいえ、「やりたいことがない」まま転職を考えている人もいますよね。
でもそれって普通だと思うんです。
…という話をした記事もありますので良かったら読んでいってください↓
「自分の本音をもっと深掘りしたい」
「女だしHSPだし、もっと生きづらさを軽減するには?」
というお悩みをお持ちの方は、無料で受けられるコーチングを体験してみることをお勧めしています。
(ぼったくりじゃない?っていう料金設定のコーチングが多い中、こちらはかなり良心的)
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